スマートメーターは日本全体で1兆円以上
「家の中」とスマートメーターの標準化がどう進んでいるか、そして「家の外」の通信方式では何が課題かを明らかにしてきたが、スマートメーターは日本全国ですべてを入れ替えるとすれば1兆円以上の費用が必要になる巨大な投資であり、費用対効果を考えれば標準化は実に重要な意味を持つ。また、経産省が推進するスマートホームの一部を構成するHEMSも大きな市場になることが期待されており、ここでも標準化は普及の大前提だ。標準化作業は難題をクリアしたと言うことができ、あとは市場の動きを待つばかりだ。
[ 脚注 ]
- *1
- Bluetooth:携帯情報機器などで数m程度の機器間接続に使われる短距離無線通信技術の一つ。ノートパソコンやPDA、携帯電話どをケーブルを使わずに接続し、音声やデータをやりとりすることができる。
- *2
- PRIME:国際標準屋内外のPLC規格。スペインで採用されている。
- *3
- G3:米系企業のMaximによって開発された国際標準屋内外のPLC規格。
- *4
- IEEE802.15.4系:IEEE(米国電気電子技術者協会)が標準化した低コスト・低消費電力型の近距離無線通信規格。2.4GHz帯を使用する。
Writer
今泉大輔
インフラ投資ジャーナリスト。インフラビジネスリサーチャー。
米最大手ネットワーク機器会社でリサーチャー勤務の後、独立。
ブログ: http://blogs.itmedia.co.jp/serial/