エレキエンジニア
富田 尚宏TAKAHIRO TOMITA
FPD技術部門S3プロジェクト 2008年入社 電気電子工学専攻

中堅のエレキエンジニアとして、最先端装置の開発に携わる富田さん。
ものづくりの喜びを感じる日々の中で、エンジニアとしてのさらなる成長を目指しています。

世界最大規模を誇る
エッチング装置の開発に携わる。

私は高校の頃からものづくりに興味があり、将来はエンジニアとして活躍したいと思っていました。TELに入社したのは、半導体製造装置メーカーとして日本でNo.1、世界でも数本の指に入るというスケールの大きさに憧れたから。ものづくりの道を目指す自分にとって、最高の職場だと感じました。

入社以来10年間、エレキエンジニアとして働いてきました。現在はフラットパネルディスプレイ製造装置の電気電子設計を担当しています。これは3×3メートルの大型ガラス基盤をエッチングするためのもので、システムまで含めると世界最大規模の装置です。

規模が大きいため担当するエンジニアの数も多く、私たちエレキエンジニアは10人1組で設計・開発をおこなっています。最先端の装置では、扱うデータ量も膨大になり、より緻密な回路設計が求められます。日々進化していくニーズに応えるため、リリース前には完成品をイメージしながらケーブル1本1本に至るまで綿密な設計をおこないます。またリリース後は、装置をより精度良く動かすための調整を重ねます。

2年間の新規装置開発期間を経て、その新しいエッチング装置が実際に組み上がったときは、圧巻の大きさに感動しました。まるで一軒家のような大きな装置を目の当たりにして、「うちのチームはさすがだな」と嬉しさが込み上げました。

エンジニアとしての喜びを、
仲間とわかち合う。

スケールの大きなものづくりには、メカやソフトなど他分野のエンジニアとの協働が欠かせません。私は入社5年目に、エレキエンジニアとして初めて一人で新規装置の1ユニットの開発を任されました。慣れない大役で、自分だけの力ではどうしても装置を制御できずに苦戦する日々。とうとう納期まで1ヶ月を切った段階で、思い切って他分野のエンジニアに相談してみたのです。すると、皆さんが力を貸してくれて、違う視点からのアドバイスに助けられながら、どうにか装置の完成までもっていくことができたのです。この経験から、一人で抱え込むことのデメリットと、コミュニケーションの大切さを実感しました。いまでは相談があるときは仲間の席に直接出向くなど、自ら積極的に働きかけるようにしています。

エレキエンジニアとして喜びを感じるのは、自分たちで一から考えた新しいシステムで装置が動いた瞬間です。想定可能な不具合をすべてシミュレーションした上で、自分たちの目論見どおりに装置が動いた時は思わず感動してしまいます。すべてがうまくいったときには、その後グループメンバーと一緒に飲みに行って祝杯をあげ、喜びをわかち合うこともあります。

グループのメンバーは仲が良く、休日にバーベキューをしたり、キャンプに行くこともあります。職場は忙しいときでもピリピリした雰囲気は全くなく、先輩にも気軽に相談できる風通しの良さがあります。こうした雰囲気が好きなので、私も後輩に接するときは、先輩・後輩としてではなく、同じエンジニアとして対等な目線で話すようにしています。

設計思想を伝えられる、
電気のスペシャリストを目指す。

私がエレキエンジニアとして常日頃考えているのは、いかにしてトラブルを減らせるかということ。装置は人間がつくるものなので、どうしても潜在的にトラブルの可能性を含むため、それをいかに少なくできるかが重要だと考えています。開発自体がゴールではなく、お客さまに長期間安定して装置を使い続けていただくことが大切です。そのために、何度も慎重に検証と評価を繰り返し、最適な回路設計でリリースできるように心掛けています。

入社して10年が経ちますが、今後もTELのエンジニアとしてものづくりの最前線に立ち続けたいと思っています。技術の先端を走り続けるにはさらなる勉強が必要です。さらに一流のエンジニアは、設計のスキルだけでなく、「自分の描くイメージを他分野のエンジニアに伝える力」にも長けているものです。将来的には、誰にでも自分の設計思想を伝えられ、開発を成功に導けるエンジニアになりたいと思います。