TOKYO ELECTRON LIMITED
CEO's Message

社長メッセージ

CEOの写真

ステークホルダーの皆さまには、平素よりご支援とご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。

昨今の世界情勢を振り返りますと、気候変動による自然災害や、感染症の流行、加えて貿易摩擦や国際的な紛争に代表される地政学リスク、それに伴う人権問題などが、産業や社会、そして人々の生活にさまざまな影響をおよぼしています。一方、このような状況においても経済活動が止まらない、強くしなやかな社会の構築に向けて、ICT(情報通信技術)を強力に実装するとともに、地球環境の保全に向けた脱炭素化など、さまざまな取り組みが進められています。そしてその両立に必要なのが半導体の進化です。

IoT、AI、5Gの普及やあらゆる産業のスマート化、自動運転の展開、また注目を集めている生成AIやバーチャルリアリティ(VR)の実用化など、かつてないスピードでデータ社会への移行が進む中、デジタル技術の活用が一段と広がっています。その根幹を支える半導体においては、さらなる大容量、高速、高信頼性、低消費電力など、技術革新への期待は留まるところを知りません。半導体市場は、2021年に初の5,000億米ドルを超えましたが、2030年には1兆米ドルを超え、現在の市場の倍以上に成長すると予想されています。そして、当社が参画する半導体製造装置市場も、さらなる拡大が見込まれます。本年で創立60周年を迎えるにあたり当社は、「半導体の技術革新に貢献する夢と活力のある会社」という新ビジョンを掲げました。当社の専門性を生かし、付加価値の高い最先端の装置と技術サービスを継続的に創出することで、中長期的な利益の拡大と継続的な企業価値の向上を目指していきます。そして、企業の成長は人、社員は価値創出の源泉と位置づけ、ステークホルダーとのエンゲージメントを通じて、このビジョンの実現に向けて活動してまいります。

今後とも皆さまの変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長・CEO
河合利樹