Question 01
半導体は何に使われていますか?
スマートフォンから人工衛星まで、あらゆる電子機器に使われています。
私たちが普段使っているスマートフォンやパソコン、家電製品、自動車から、はたまた宇宙を漂う人工衛星まで、あらゆるものに使われています。生活や産業を支える電子機器にとって、なくてはならない存在です。
Question 02
半導体は世界にどれくらい流通しているのですか?
現在の市場規模は5,000億ドルを突破。2030年にはさらに倍になると予想されています。
デジタル化の加速に伴い、半導体の製造量は年々増加しています。
市場規模は、2022年に5,000億ドルを突破。2030年にはさらに倍になり、1兆ドルを超えると予想されています。
Question 03
そもそも半導体とはなんですか?
条件によって電気を通すか通さないかを変えられる物質のことを指します。この性質を利用してつくられた電子回路部品「半導体デバイス」についても、一般的に「半導体」と呼ばれています。
電気をよく通す金属などの物質は「導体」と呼ばれ、反対に電気をほとんど通さないゴムなどは「不導体(絶縁体)」と呼ばれています。
「半導体」はこの2つの中間の性質があり、ある条件下では電気を通し、違う条件下では電気を通さないスイッチのような機能を持っています。この性質を利用することで、コンピュータなどでおこなわれているような複雑な処理が可能になっています。
Question 04
半導体にはどんな役割や用途がありますか?
情報の記憶や数値計算ができ、電子機器の中心的役割を果たしています。
電子回路部品としての「半導体」は、その種類によってさまざまな役割を担っています。例えば、人間の脳のように情報を処理したり、膨大な量の情報を保存したり、視覚情報を取り込んだり。このような役割によって半導体デバイスの構造も大きく異なり、その製造技術もまた多様化しています。
スマートフォンに利用される半導体の例
Question 05
これからも半導体は進化しますか?
大容量、高速、高信頼性、低消費電力などの
高性能化が求められ、進化し続けています。
あらゆる先端テクノロジーの基盤である半導体にはさらなる高性能化が求められ、ナノメートル単位、つまり1メートルの10億分の1の世界で現在も進化し続けています。例えば、パソコンやスマートフォンなどのデータを記憶するNANDフラッシュメモリは、より大容量のデータを扱えるようにデータ記録単位であるメモリセルをより多く積む「積層化」の技術革新が進んでいます。2023年には200層を突破し、今後さらなる大容量化のニーズに応えるため、将来的に1,000層を超えるロードマップが描かれています。
NANDフラッシュメモリ積層化の技術革新
Question 06
半導体が進化すると世界はどう変わりますか?
デジタル化による社会発展と脱炭素化による地球環境の保全が両立した「デジタル×グリーン」の世界に近づきます。
AIやデータセンター、量子コンピュータといった社会の発展を生み出す新技術の開発には、半導体の進化が不可欠。半導体の大容量化、高速化、高信頼性だけでなく、環境負荷低減のための低消費電力化も同時に実現していくことが必要です。強くしなやかで持続可能な社会を実現するインフラとして、半導体への期待はますます高まっています。
夢のある社会を実現する、半導体。
その技術革新の鍵を握るのが、
私たち東京エレクトロンです。
世界中の半導体のほぼすべてが、私たちのつくる製造装置を通して生産されています。
私たちの技術は、見えないところから、未来の世界をかたちづくっているのです。
半導体について
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