TOKYO ELECTRON LIMITED

NEWSEMI High Tech U

北米

  • テクノロジーとイノベーション
  • 地域社会との共創

SEMI High Tech UはSEMI(財)によって創設されたプログラムで、TELは認証パートナーとなっています。このプログラムは3日間のSTEM*浸透を目的としたイベントで、学生にSTEMを学ぶ機会を提供し、ハイテク分野へのキャリアパスをイメージできるように組まれています。
このプログラムはSTEM学習と彼らの将来のキャリアにおいて実際の応用場面と結びつけられるということでは他に比類のないものと考えています。それだけではなく学ぶことの楽しさも味わえます。
毎年秋には、TEL USオースティンオフィスの構内に地域の高校から30-40名の学生を招いてSEMI High Tech Uを開催しています。TELがオースティンで開催を始めた2016年から92名の学生がこのプログラムを修了し、TELエンジニアはボランティアで延べ20名参加しています。

SEMI High Tech Uに参加する学生たちは、数理系の楽しく実践的な学習を体験します。東京エレクトロンの社員はさまざまな教科でインストラクターを務めました。3日間のコースの初日は、学生たちが今後のキャリアや進学方針について検討することから始まりました。簡単な性格テストを通じて、将来就く可能性の高い職業が割り出されると、評価スコアの近い学生同士がグループを作って、各チームが共有するパーソナリティにふさわしい大学専攻科目、将来の職業などを検討しました。さらに半導体技術と日常生活や未来テクノロジーとのかかわりを示すプレゼンテーションがおこなわれ、次いで研修棟で東京エレクトロンの代表的な製品を見学しました。同じく初日の午後には、マイクロチップの積層プロセスのシミュレーション、中世のカタパルト技術を例に用いた品質の話、食塩水を使って電球を灯す応用化学の実験などもおこなわれました。

学生たちは2日目にテキサス州立大学オースティン校 JJ Pickle Researchキャンパスを訪問しました。そこでは初期のSEMI High Tech Uの発起人につながる、学生エンジニアたちが大学で研究中のこれからの技術をデモンストレーションし、また学び続けることの大切さや目指すキャリアパスを歩み続けるためにどのような道筋をたどるべきかを熱く語ってくれました。

最終日には、コラボレーションとコミュニケーションのスキルが問われる今回最大のグループプロジェクトが実施されました。学生たちの批判的思考と問題解決力を試すために与えられたテーマは、「第三世界での環境問題を改善するテクノロジー利用について」です。学生たちはそれぞれ受け持ち地域を割り当てられ、問題解決方法のプレゼンテーション力を競いました。次いで面接の心得やテクニックについての手ほどきがあり、仕上げに東京エレクトロンのボランティア社員による模擬面接がおこなわれました。

修了式では2名の学生が投票でクラス代表(クラスアンバサダー)に選ばれ、東京エレクトロンから奨学金1千ドルを授与されました。アンバサダーに選ばれた学生は、次年度のプログラム開催時のお手伝いでの参加も歓迎しています。

2019年7月、TELはサンフランシスコのモスコーニセンターで開催されたSEMICON Westにあわせて行われたオフサイトのSEMI High Tech Uプログラムをスポンサーとして後援しました。
SEMICON Westは、世界で最大の半導体見本市の1つであり、業界の専門家や企業が参加しているため、このプログラムを実施するには絶好の場となりました。
アメリカ各地から集まった高校生40名がサンフランシスコを訪れ、3日間開催されるこのプログラムに参加しました。

このイベントは、半導体業界の4つの最先端企業が主催しており、TELは、イベント参加スポンサーのうちの1社を担っており、ボランティアとして参加したTEL社員がこの学生向けのキャリアデザインイベントを支援しました。

SEMICON West 会場で開催することで、半導体業界の直接の経験と知識をを持つ企業の専門家と交流できます。
このような場の提供することで、学生は自分の経験から知識を学び、発展させる機会が得られます。

このプログラムを経験した学生は、半導体業界での仕事を探し、彼らが学んだ企業の中からその機会を見つけようとすることを期待しています。

*STEM: Science, Technology, Engineering and Mathematics 科学・技術・工学・数学の教育分野総称

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