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Meet TEL「半導体の進化の恩恵を、技術の力で自然に返したい」 永関 一也

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「企業の成長は人。社員は価値創出の源泉」という東京エレクトロン(以下:TEL)の考えのもと、世界中のTELグループでは多様な人材が活躍し、「半導体の技術革新に貢献する夢と活力のある会社」というビジョンの実現を目指しています。Meet TELでは、グローバルに活躍するTELグループの社員をご紹介します。

TELグループにおける発明者表彰制度の中で最高峰の栄誉である「TEL Master Inventor」。この賞は、自身の発明活動や後進の育成を通じて知的財産創出活動に多大な貢献をしてきた社員に授与される。TEL Master Inventor 2024授与者が技術開発およびサステナビリティについて自身の思いを語る。

略歴

  • 永関 一也

    大学で材料工学の博士号を取得。1988年にTELグループに入社。開発部門の統括部長などを歴任し、現在は東京エレクトロン宮城株式会社 シニアフェローおよび宮城技術革新センターのセンター長を務める。200を超える特許の発明者として名を連ね、プラズマプロセスエンジニアリングの開発をリードしてきた。

技術開発と知財の関係

「製品の価値の源泉は技術者が開発した技術です。その技術を確実に製品化し、模倣品や要素技術開発も重要で、ビジネスを成功に導くために、開発戦略と知財戦略の連動は、重要なポイントです。将来課題と解決手段、それを実現するためにはどういう技術が必要かを突き詰めることで、先手を打たなければいけない技術開発とその特許は何かという答えが導かれるはずです。

また、要素技術開発は、未来の製品の差別化技術につながります。要素技術開発で重要なことは、中長期的な未来予想に基づいて製品開発の際に必要となる技術のひきだしを増やすことです。20年ほど前は、微細化が鉄板の開発方向性でした。しかし、最近ではプロセス難易度だったり、デバイス製作コストであったり、微細化一辺倒とはいかなくなり、当時に比べて未来予測が難しくなっています。従って、未来予測を多角的に、かつ、深くおこなう必要性はより高まりました。結果として、中長期的な開発戦略と特許戦略の連動の重要性も高まっています。」

半導体業界の域を超えたサステナブルへの共通認識を

「環境関連のリスクはビジネスチャンスだと思います。ですが、自己の利益だけを追求するのではなく、業界全体の利益を優先するケースも出てくるでしょう。非競争エリアについては惜しみなくシェアしていくことが、業界のリーディングカンパニーとして東京エレクトロンのあるべき姿だと思っています。半導体業界の枠を超えて、いろいろな人と手を携えて、サステナブルじゃないと私たちは生きられないよ、という共通意識を持たないと解決しない課題だと思います。

半導体の進化は超高精度情報処理、その先は超高効率社会の実現かもしません。同時に、人間のワクワクしたい欲求にも満足できて、なおかつその恩恵を自然に返してあげなければいけないと思います。エンジニアとしては、技術でなんとかしたい思いがあります。地球から多くの物を奪わないようにするには、効率を上げる、無駄を省くことが重要と考えます。 私たちには、技術革新を起こし業界や世界を変えることができる力があると思います。真摯にかつ大胆に、新しいことに挑戦していきましょう。」


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