Meet TEL「好奇心をもち、新しいことに挑戦して、誰かの役に立つ機会を見つけて」
Dina Triyoso

「企業の成長は人。社員は価値創出の源泉」という東京エレクトロン(以下：TEL)の考えのもと、世界中のTELグループでは多様な人材が活躍し、「半導体の技術革新に貢献する夢と活力のある会社」というビジョンの実現を目指していますMeet TEL では、グローバルに活躍するTELグループの社員をご紹介します。

Dina Triyoso(以下：Dina)は、ニューヨーク州アルバニーにあるTEL Technology Center, Americaに在籍。Thin Film (薄膜) Groupのテクニカルスタッフのシニアメンバーとして、ロジックおよびメモリデバイス向けの新しいプロセス技術を開発している。2023年に半導体のデバイス技術とプロセス技術に関する世界最大の国際学会IEDM(International Electron Devices Meeting)にてGeneral Chair(学会委員長)、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)のアソシエイトエディターも務める。また、これまでの功績が評価され、2024年12月にIEDM Past Chair Awardを受賞。High-k(高誘電率)メタルゲートを用いたCMOS技術に貢献したことから、IEEE理事会は、2025年1月よりディナをIEEEフェローに昇格した。

TELでのキャリア

「これまでのキャリアの中で、TELのような半導体製造装置メーカーが将来のデバイスを実現するための新しい材料やプロセスをサポートする役割を果たし、その役割がますます高まっているのを見てきました。TELには優れた技術があり、特に新しい材料やプロセス開発における研究開発に熱心に取り組んでいます。まさに私が情熱をもって取り組んできた分野なので、TELに入社を決めました。現在は、TELの薄膜技術の開発、特性評価や強化のために、大学とのジョイントディグリープログラムや産業界、学界、研究開発機関とのパートナーシップの管理や参加も積極的におこなっています。」

IEDM General Chairとして

「2023年にIEDMのGeneral Chairを務めました。IEDMは、半導体メーカー各社がTELのような半導体製造装置メーカー、ファウンドリ、ファブレス、デバイス、パッケージングなどのさまざまな分野を巻き込んで、半導体業界全体のビジネスに変化を起こすような技術革新を発表するカンファレンスです。General Chairの役割は、IEDM が半導体技術の進展と最新デバイスによるブレークスルーを発表するための世界最高のステージであり続けるために、IEDM を牽引していく重要な責任があります。」

2024年12月に過去11年間の功績を評価され、IEDM Past Chair Awardを受賞

プレッシャーの克服方法

「仕事での壁や難しい課題に直面した際には、メンターや信頼できる職場の仲間、上長からアドバイスをもらうようにしています。自分が壁だと感じていることは、私自身の頭の中だけであって、誰かに相談することで新しい見解を得ることができます。自分でコントロールすることが難しい場合は、見方を変えてみることで問題を克服することができます。

日々の仕事のモチベーションは、私のメンター、同僚、そして家族です。プライベートではヨガを楽しんだり、私が暮らすニューヨークの気候が寒くない季節には、アウトドアでアクティブに過ごすのが好きです。」

STEM人材の育成について

日々、めまぐるしいスピードで進展するテクノロジー業界において、エンジニアリングや研究開発の人材を育てることは世界共通の喫緊の課題となっている。

「若い頃から、サイエンスやエンジニアリングに興味をもつことが重要だと思います。ですので、例えば早い段階から理系教科に興味をもてるようなプログラムに参加する機会をつくるといった取り組みが必要だと思います。これから社会に出る若い方には、好奇心をもち続け、新しいことに挑戦して、誰かの役に立つ機会を見つけていっていただきたいと思います。」