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異業種から半導体の最前線へ!4度の転職で築いた自分の道

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この記事は、日経xwoman 2025/3/5公開のPR記事を一部改変し転載したものです。

それぞれの職場で磨いたスキルや経験を積み重ねて、自分の中に築いたキャリアの軸を生かし、半導体業界の人事を最前線でリード

半導体製造装置で世界をリードする東京エレクトロン(以下、TEL)で、人事部部長代理として活躍する竹内かおり。外資系コンサルティングファームを経て、半導体という圧倒的に女性が少ない業界に転職。異業種からのキャリア入社だからこそ感じる業界の面白さ、TELの魅力、さらに、竹内がリードする業界全体の人材活用、女性活躍の取り組みについて、話を聞いた。

この記事で読めること
・英語、IT、人事を武器に、目の前にあるチャンスを逃さずつかむ
・TELが実践する「ONE TEL, DIFFERENT TOGETHER™」のカタチとは
・リーディングカンパニーとして業界の人材育成にも貢献。日米産学連携で取り組むUPWARDS

略歴

  • 竹内かおり

    東京エレクトロン 人事部 部長代理
    HRビジネスパートナーグループ、HRテクノロジーグループ、ダイバーシティ エクイティ&インクルージョン推進グループ

英語、IT、人事を武器に、目の前にあるチャンスを逃さずつかむ

現代社会の根底を支え、AI(人工知能)の進展を左右する大きな影響力を持つ半導体。東京エレクトロン(以下、TEL)は、半導体の製造装置メーカーとして、最先端の半導体製造を実現する技術力を持つグローバルリーディングカンパニーだ。そんなTELに竹内が入社したのは、2017年12月。40代後半での異なる業界、業種からの転職だったが、それまでに築いてきたキャリア、スキルの集大成を半導体業界で実らせることができたと話す。

「学生時代は情報処理を学び、新卒で銀行に入行。システム開発部を経て、人事部のテクノロジー部門で人事システム全般を担当しました。そのままキャリアを重ねるつもりでしたが、バブル崩壊後の金融危機に直面。組織の体制や方針の変更を目の当たりにする中で、自分で戦えるモノを持つ必要性に気づきました。銀行を退職し、まずは英語力を身につけるため、数カ月間留学しました」

さらに自身の強みを極めるため、竹内はITスキルや人事部での経験を生かした転職を重ね、活躍の幅を広げてく。

「ITについて幅広い学びを得ようと、外資系コンサルティングファームでSler(システムインテグレーター)として6年、外資系IT企業でネットワークやサーバーマネジメントなどIT全般にかかわる仕事に5年間携わりました。その後、別の外資系コンサルティングファームに、人事システムのコンサルタントとして転職しました。そこで初めて担当した顧客が、当社TELでした。コンサルタントとして2年間、HR(ヒューマンリソース)システムの入れ替えプロジェクトに携わり、その縁でTELから声を掛けていただきました」

竹内は、異業種で、しかも最先端の科学技術分野である半導体業界に飛び込むことに戸惑いはなかったという。

「TELでのキャリアは、米国テキサス州のオースティンでスタートしました。いつか挑戦してみたいと思っていた、海外駐在のポジションに自ら手を挙げました。4年間、欧米の人事システムの運用、開発に従事しながら、日本で働くチームのマネージャーも兼務しました。帰国後、人事部の部長代理として、HRテクノロジーだけではなく、人材開発や育成、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン推進グループを統括し、24年10月より現職に就いています。

私はその時々に目の前にあらわれたチャンスをつかむ、つかんだら責任を持って最後までやり切ることでキャリアを重ねてきました。わらしべ長者のように(笑)。 その中で築いてきた3つの軸、英語・テクノロジー・人事が、思いがけずTELでついに融合されたのは、とても感慨深いです」

コンサルタント時代に多数の企業を見てきて、TELの社風についてどんな印象を持っているのでしょうか。

「一言でいうと、とにかくいい人が多くて、ギスギスしていない。人として魅力的な人が多いです。相手をリスペクトする社風があり、役職にかかわらず社員同士の関係性がフラットなんです。これは外から見ていた頃から感じていましたが、入社してさらに実感しています。 背景にあるのは、会社自体のゆとりだと思っています。半導体の技術革新への期待は留まるところを知らず、製造装置を通じて産業を支えている当社の売上は右肩上がりで、営業利益率も高水準を維持しています。だからこそ、挑戦への自由度が高く、従来からのベンチャー気質も相まって、組織全体のマインドが前向きです。国内離職率1.1%、グローバルで97.5%の高い定着率という数値も、働きやすさを表していると思います」

TELが実践する「ONE TEL, DIFFERENT TOGETHER™」のカタチとは

半導体製造装置メーカーとして世界第4位を誇るTELは、海外売上高比率が約9割を占め、世界19の国と地域、87拠点で事業を展開している正真正銘のグローバル企業。そんなTELが、半導体の進化を実現する技術イノベーションを生み出し、よりよい社会の発展に貢献し続けるために、最も大切にしているのが人材だ。多様な人材のやる気を重視することを経営の柱として、積極的に推進している。竹内は、これまでの多様なキャリアで培ってきた視点を生かし、国籍や性別、年齢、障がいの有無などにかかわらず、すべての社員が活躍できる環境づくりを、多角的に推し進めている。

「現在、世界19の国と地域に広がるTELのグループ会社で働く従業員は約1万8千人。構成比は、日本が55%、海外が45%です。多様性あふれるTELの成長には、グループが連携して1つになり、最大の価値を生み出すことが不可欠。その思いを込めた『ONE TEL, DIFFERENT TOGETHER™』をスローガンに掲げ、Global・Gender・Generationの3GにDiverse Work Styles(多様な働き方)を加えた4つのテーマを重点領域として、さまざまな施策を行っています。

その代表的な取り組みとして、グローバル全社で行っているのが、DE&I Weekです。社員一人ひとりがDE&I活動への関心や知識を深め、それぞれの職場で周囲を巻き込みながら実践していくためのいわば強化週間。各拠点のアンバサダーが中心となり、テーマに沿って自由にイベントを企画、開催しています。

内容は各国で実に多彩です。講演会形式のキャリアセミナーを行ったり、多国籍な料理を食堂で提供したり。VRを活用したワークショップでは、認知症体験など自分とは異なる立場にいる人の経験をVRで一人称体験することで、『もし、自分がその立場だったら、一体何を感じ、どのように思うのか』と考えられる想像力を養うことで、よりよい対人コミュニケーションの実現や、互いを尊重して個性を生かしあえる文化の醸成を目指します。ほかにも国内外でさまざまな施策が自律的に行なわれ、それらはまさに“ONE TEL, DIFFERENT TOGETHER™ ”を体現する有意義な取り組みばかり。グローバル全体における関心の高さも実感しました。25年は3月に開催しますので、今から楽しみです」

半導体業界における女性の数が少ないからこそ、女性活躍にも力を入れています、と語る竹内

一方で、国や地域ごとに異なる注力課題もあるという。

「国ごとに注目すべきところは異なります。例えば、日本でいま注力していることの1つは、女性活躍推進です。日本の社会全体で理工系出身の女性が少ないこともあり、社員のエンジニア比率が8割にのぼる当社においては、日本の女性社員比率は約15%、女性管理職比率になると3.1%とまだまだ低い水準にあります。東証のプライム市場上場企業として達成すべき指標もありますが、いままさに成長産業として大きな期待の集まる業界であり、これまで以上にさまざまな経験や知識を生かせるフィールドが増えているため、当社としても重要なミッションの1つとして、採用活動から取り組みを進めています。

最近は、女性社員向けのキャリアセミナーやワークショップ、リーダーシップ研修、女性エンジニアのオンライン交流会などを行い、とても好評でした。そこで生まれた女性同士の横のつながりも大きな実りです。それまで打ち明けられずにいた悩みが共感を呼び、実際に改善につながるケースもありました」

リーディングカンパニーとして業界の人材育成にも貢献。日米産学連携で取り組むUPWARDS

半導体業界の今後の成長性に疑う余地はありません。しかしそれ故に、理系人材の不足は深刻な問題だ。そこで発足したのが、半導体の未来に向けた人材育成と研究開発のための日米大学パートナーシップ「UPWARDS for the Future(University Partnership for Workforce Advancement and Research & Development in Semiconductors)」。TELはこのプログラムにパートナー企業として参画し、竹内が最前線でかかわっている。

「UPWARDSは、将来の半導体の技術革新を支える学生、研究者などの育成を支援するとともに、女性研究者・学生へのさらなる機会提供を行っています。『カリキュラムデザイン』『半導体分野の女性支援』『体験学習(ラボ実習)』『半導体、メモリ研究(非知財)』『学生・教員交流』の5つを柱に、23年から5年間で、さまざまな施策を展開します。参加大学は、アメリカ6大学、日本5大学の計11大学、参加企業はTELの他、マイクロンテクノロジー、さらに、米国国立科学財団(NSF)が協力しています。

TELはこれまでに、半導体講座を立ち上げて講師として社員を派遣したり、女子学生を対象に実施した2泊3日のサマーキャンプでは、半導体講座や、当社の工場見学、クリーンスーツの着用体験などを行いました。サマーキャンプの参加者は33名、内8名が米国の大学からの参加でした。

UPWARDSは、女性のみならず若い世代に向けた人材育成の機会であり、業界全体としてもとても重要な取り組みです。この活動を通じて、身近でありながら分かりにくい半導体への理解を深めるだけでなく、当社TELの事業や人、業界の面白さや成長性を知っていただける機会だと信じています。今後もさまざまな取り組みを仲間とともに検討し、実現していきたいです」

「TELの研修施設で開催されたサマーキャンプでは、半導体への質問がたくさん寄せられました」(竹内)

4回の転職を経て、TELでこれまでのキャリアの集大成を実現している竹内が、働く人たちへ贈りたいメッセージとは。

「まず、何かを始めるのに遅いということはない、ということです。とくに現代は、年齢による縛りが本当に少なくなっているので、自分にとってのベストなタイミングで挑戦し、チャンスをつかんでいってほしいと思います。自分自身、米国駐在時にオンラインで米国の大学を卒業し、そのまま継続して修士課程も卒業しました。比較的、女性は失敗を恐れがちだと感じることがありますが、完璧な人なんていませんよね。何か1つ自信が持てることがあればよくて、それは人によって違います。自身のキャリアと向きあって、自らチャンスをつかんでほしいです。 半導体市場はこれからさらに大きな成長が見込まれています。そんなダイナミックなビジネス環境で、TELは攻めの投資を行う財務基盤と、挑戦を後押しする文化、一人ひとりがグローバルに輝けるチャンスにあふれた会社です。また、社員一人ひとりの裁量が広く、仕事にやりがいを感じやすい環境でもあります。理工系出身のみならず、本当にさまざまなバックグラウンド、異業種の女性たちが活躍していますし、求められています。新たなキャリアに挑戦したい方は、ぜひ、TELにも注目してほしいです」

「TELではやってみたいと手を挙げれば、誰もが応援してくれるカルチャーがあります」(竹内)

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