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TEL Robot Combat – 台湾の学生たちが繰り広げるテクノロジーの熱戦 –

Culture

学生チームは抜群の技術を遺憾なく発揮し、ロボットの動きをきわめて正確に操作した。
そして、フリスビーをバスケットの中に入れることに成功すると、場内の観衆がたちまち歓声に沸いた。

これは、2024年に台湾でおこなわれた「TEL Robot Combat」の優勝を争うシーンの1コマだ。毎年、このように感動的な熱戦がこの大会で繰り広げられてきた。2025年に10年目を迎える「TEL Robot Combat 2025」は、半導体の新たな未来を創造するために、学生が技術への関心を深め、技術系人材輩出につながるよう、さらなる盛り上がりが期待されている。この記事では、Tokyo Electron Taiwan(以下: TEL Taiwan)が運営する、台湾でのTEL Robot Combatについて紹介する。

TEL Robot Combatの最終ラウンドで強豪2チームが対戦する様子

本記事は、「Global Views Monthly」に掲載したPR記事を一部改変し、再掲載したものです。

TEL Robot Combat

半導体産業は世界的に急激な成長を続けており、AIやロボット産業もこれまでにない発展を遂げている。技術系人材のニーズは急増しており、半導体業界は学生が最も憧れる業界の1つとなっている。東京エレクトロン(以下:TEL)は、半導体製造における成膜、塗布・現像、エッチング、洗浄の4つの連続するキープロセスであるパターニングプロセスを網羅する装置を提供している。TEL Taiwanは、お客さまに優れた製品と技術サービスを提供するだけでなく、積極的な人材育成にも力を入れている。9年連続でRobot Combatを開催し、学生の学びを実践に活かす場を提供してきた。

時代の変化に合わせたRobot Combat – 産学連携の人材育成 –

現代はさまざまなテクノロジーに依存しており、最新鋭の技術を支えるのが半導体だ。TELグループは、半導体の技術革新を支える重要な役割を担っている。TEL Taiwanは、未来の技術系人材の育成に貢献するため、毎年Robot Combatを開催している。時代の変化に合わせたダイナミックで革新的なテーマを取り入れることで、教育と技術の融合に取り組んできた。開催初期の頃の大会では、ロボットの組み立てや戦闘、直進走行などが重視されたが、最近の大会では、自動制御や遠隔画像コントロールが重視されており、AI、5G、IoTなどに代表される産業界のニーズと学校をつなぐ役割を果たしている。大会でのさまざまな課題を通じて、学生たちは想像力を磨いていく。

毎年、TEL Taiwanは台湾各地で2か月間にわたってキャンパスツアーを開催する。さまざまな質問に答えながら学生たちと交流を図り、次世代テクノロジーとイノベーションへの情熱を盛り上げている。これまで52,000人以上の学生がRobot Combatの情報に触れ、そのうち約3,000人が大会に参加した。

理論と実践の完璧な融合 – プレゼンテーション能力と実践力を身につける –

競技に参加する学生は、ロボットを自分で設計し製作する必要がある。そこからプログラミングをおこない、関連するハードウエアやソフトウエアを念入りにコントロールし、競技に必要なさまざまな課題をこなしていく。審査では、学生たちのロボットの技術や知識などハードスキルの採点がおこなわれる。そのほかにも、初戦で入選したチームは、ロボットの設計コンセプトや創意工夫した点などを審査員にプレゼンするソフトスキルを発揮し、最終ラウンドへの参加権を獲得する。審査員は、台湾ロボット学界における著名な大学教授、TEL Taiwanの技術部門担当者で構成されている。学生は、学界と産業界の専門家それぞれから指導を受け、ロボットの理論と実務をより深く結びつけて学ぶことができる。

プレゼンテーションでは、仕事で必要なプレゼン資料の作成、効果的なコミュニケーションスキル、落ち着いた話し方なども評価され、それらのソフトスキルを習得するトレーニングや、プレッシャーへの耐性も身につけられるように指導を受ける。学生は審査員からの鋭い質問に答え、緊張とプレッシャーをどのように乗り切るかを学ぶ。ロボットに対する知見を深め、課題への対応や問題解決に向けた忍耐力を養い実践力を強化していく。

Robot Combatでは、プレゼンスキルも評価される

優勝チームには豪華な副賞も

毎年、TEL TaiwanはRobot Combatで賞金を用意し、ロボットの製作資金もサポートしていることもあり、たくさんの技術系の学生が応募する。競技に参加する学生は、実践力を身につけられるだけでなく、豪華な副賞を手にするチャンスもある。TELが創立60周年を迎えた2023年には、優勝チームは宮城にあるTELの工場に特別に招待された。生産設備や最新鋭のAIを用いた設備などを見学したほか、TELの社員が研修や福利厚生のために利用している保養所に滞在し、ホテル並みの食事や温泉などを体験した。学生たちは、TELの社員が家族や友人と一緒に福利厚生施設をリーズナブルな価格で利用できることに感激し、日本の企業であるTELグループで働くことに憧れができたと感想を話した。

サイエンス体験で子どもたちの興味を喚起

競技は学生だけでなく、試合の観客に最新テクノロジーを身近に感じてもらう狙いもある。競技会場にはサイエンス関連のイベントエリアが設置されている。テーブルゲーム、VRゲーム、ロボット格闘エリア、ロボットアームの操作体験コーナーでは、観客や子どもたちがロボットに触れ、楽しめるようにしている。さらに、日本の有名なヒューマノイド(人型)ロボットのチームを台湾に招き、ロボットレスリングや脳波で制御するロボットを紹介し、イベントをさらに盛り上げている。遊びながら楽しく学べるように、来場者をサイエンスの世界へ誘い、気軽な体験を通じて、子どもたちがテクノロジーに興味が湧くようなきっかけを提供している。

会場では、さまざまなサイエンス体験イベントを提供

10年目のTEL Robot Combatに向けて

創業から60年以上が経ち、TELは「最先端の技術と確かなサービスで、夢のある社会の発展に貢献する」という経営理念を貫くため、研究開発に力を入れ、お客さまへのサービスを向上し、企業の社会的責任を果たすことに継続的に取り組んでいる。TEL Taiwanでは、Robot Combat以外にもフードボックス寄付活動やクリスマスイベントなど、多様なチャリティイベントを毎年開催しており、社会貢献活動に力を入れている。

2025年に台湾で開催されるTEL Robot Combatは、記念すべき10年目を迎える。これまでも、学生が早い段階からテクノロジー業界に触れる機会を提供し、人材と業界をつなぐ架け橋となってきた。今後もTEL Taiwanは、人材育成、産学連携、サイエンス教育の普及、要素技術の教育を促進し、イノベーションを創出する明るい未来を切り拓いていく。


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