2025年 優秀社員賞受賞者
Bartlomiej Nitychoruk
グローバルな研鑽が育んだ圧倒的成果
People

東京エレクトロン(以下:TEL)のEmployee of the Year(優秀社員賞)は、1988年から続く伝統的な社内表彰で、社員の模範となるような特徴的で優れた行動で、組織に貢献した個人を称えることを目的としている。今回は2025年にEmployee of the Yearを受賞した、Tokyo Electron AmericaのTechinical Support EngineerであるBartlomiej Nitychorukにインタビューした。エンジニアになったきっかけ、本表彰がBartにもたらした変化、次世代エンジニアへのメッセージについて、話してもらった。
略歴
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Bartlomiej Nitychoruk
Technical Support Engineer, 3DI Department
Tokyo Electron America
2017年 Tokyo Electron America入社。テストシステムのフィールドサービスエンジニアとしてキャリアをスタート。 現在は、3次元実装 (3DI) 製品のサポートエンジニアとして、Synapse™やUlucus™ LXなどの装置をメインに、アドバンストパッケージングの技術革新に尽力する。
ゲーム機の分解が好きだった幼少期
半導体業界でのキャリアを目指したきっかけは何でしたか?
「私は、テクノロジーそのものだけでなく、テクノロジーが私たちの日常生活にどのような影響を与えるかということに関心があります。私は、子どもの頃からゲーム機を分解するのが大好きでした。それが高じて、友人のためにコンピュータを組み立てたり、自分で開発したゲームサーバーを管理するための基本的なコーディングも学ぶようになりました。
17 歳のとき、オレゴン州の「シリコンフォレスト」と呼ばれる地域に引っ越しました。そこは、半導体企業や半導体産業の中心地で、私にとっては理想的な場所でした。半導体について学び始め、深く調べていくうちに、半導体は、あらゆるもののイノベーションの中心にあるということに気付きました。
半導体というのは、医療機器から自動車、すべての電子機器に搭載されています。毎日もち歩いているスマートフォンのように、私たちは常にネットワークにつながっていますが、半導体はその中心にあります。半導体の分野で働くことで、人々の生活に影響を与える技術の進歩に貢献できると分かったことが、この業界でのキャリアを選んだ理由です。」
日本で得た学び
日本でエンジニア向けのトレーニングプログラムに参加して、数年間、仕事をした経験もありますよね。その経験から学んだことを教えてください。
「TELは刺激的なチャンスに満ちた会社です。私が日本で仕事をした最近2年間の経験も、例外ではありません。最初の1年間は、山梨にある工場に勤務し、工場の運営や TEL の組織について学びました。それまではサービス側しか担当したことがなかったのですが、日本で仕事をすることになって、初めて開発や製造の現場を見ることができました。
製品管理、エンジニアリング、ソフトウエア開発、品質保証などのさまざまな部門と協力し、会社の仕組みについて理解を深めました。具体的には、工場の組織構造、エスカレーション対応、チーム間でのコミュニケーション、危機管理対応を担当しました。
2年目は、熊本の工場で、初めてツールを扱う機会を与えられました。1年間でそれらを理解し、構築方法を習得し、お客さまの要件に応じてツールを動作させ、お客さまの工場に導入する必要がありました。この経験は専門的な知識を養うだけでなく、社内外のさまざまな関係者とのつながりを構築する素晴らしい機会でした。
日本での2年間の経験は、仕事の面でも個人的にも非常に有意義でした。人との関係性というのは、直接対面することで、初めて築くことができます。そして、会社と製品に対する深い理解や知識は、実際に現場で作業をおこなうからこそ、得られることがあります。私にとって、かけがえのない経験ができました。」
Employee of the Year 2025がもたらした変化

装置の設置、プロセス開発、顧客満足に対する優れた貢献が評価され、2025年にEmployee of the Year(優秀社員賞)を受賞しました。仕事に対する姿勢や将来の目標にどのような影響を与えましたか?
「優秀社員賞を受賞したことは、とてもありがたいですし、モチベーションになりました。良い仕事をすれば、最高の気分になりますよね。自分が会社にこれほど大きな影響を与え、これほど大きな変化を起こすことができたとわかり、物事の見方が変わりました。
表彰されたことで、TEL は私という一社員の存在を気にかけてくれ、自分の仕事は意味があるのだと実感しました。そして、どんな立場であっても、例え自分がまだ半人前だと感じていたとしても、私たちの毎日の仕事は、会社と組織文化に影響を与えます。この賞によって、同僚たちにさらに良い模範を示したいという気持ちになり、これまで以上に、仕事に専念する勇気を与えてもらいました。」

半導体業界を目指す次世代へのメッセージ
半導体業界のキャリアに興味のある若い世代に、アドバイスをお願いします。
「半導体市場は、近い将来、1兆ドル規模に到達すると言われており、その大きさゆえに、圧倒されたように感じるかもしれません。半導体は、身のまわりのあらゆるものに使われていますし、話題をよく耳にしますが、私たちがこれまでに経験したこともないような市場規模です。
だからといって、委縮する必要はありません。半導体の世界に足を踏み入れると、世界がいかに密接で、コミュニティがつながっているかを実感します。出張中に、お客さまや同僚、顔見知りまで、世界中のあらゆる場所で出会い、しょっちゅう遭遇します。
そのような環境にいながらにして、変化を起こす可能性はたくさんあります。特に大学を卒業したばかりの若いエンジニアのアイデアと経験が、未来を形づくることになるのです。この巨大な業界で、どうしていいかわからないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、テクノロジーの全盛期である今、半導体業界に足を踏み入れることで、大きな影響を与えることができるチャンスがあると、私は心から信じています。」

週末には、ライセンスを保有するパラグライディングやスカイダイビングを楽しむ。
