2008年3月期 第3四半期決算説明会 質疑応答集
販売管理費は、第3四半期と第4四半期平準化して予算を立てていたが、第3四半期実績が想定より少なめに出たため、利益率が上振れした。通常第4四半期は、販売管理費が増加し、利益率は低下する傾向にある。
通期で対外発表値である9,000億円の売上が達成できれば、対外発表値で17.8%の営業利益率を18.5%前後に改善できると考える。
1-3月期は、半導体製造装置、FPD製造装置共に10-12月期比で20-30%下がると想定している。4-6月期は定量的なコメントはできないが、メモリ市況がカギとなる。全体として1-3月期に比べ緩やかながらも上昇していくのではないかと見ている。
メモリ投資の中では、NANDフラッシュの比率が増え、DRAMが減り、双方で半々くらいになると想定している。ファウンドリの投資額に大きな変化はないと予測する。
台湾のDRAMメーカーは景気に敏感で、リアクションも早い。市況を見極めてから投資判断したいという声もあるので、計画が縮小することはありえる。NANDフラッシュについては計画通りで、現状納期変更の要請などはない。
半導体の設備投資環境は徐々に悪化しているが、シリコンサイクルは避けられない業界なので、早く底を打ち、回復に向かうことを期待する。直近では、一部納期の延期要請は受けているが、キャンセルの話はない。FPD設備投資については、受注は急回復している。但し、2007年10-12月期に受注している装置の納期は、2008年秋以降であり、全て来期売上に寄与する訳ではなく、一部は2010年3月期の売上計上を予想する。
値下げ要求は、市況悪化時に限った話ではなく、常に受けている。今後半導体がBRICs諸国にさらに普及するに当たり、コストダウンは必要不可欠である。当社としては、装置単価を下げるのではなく、装置一台の生産性を上げ、総合的なコストパフォーマンス向上で顧客の生産性向上に応える。現に、コストダウンを目的とした微細化対応の装置においては、単価は上昇している。
四半期ベースでは、4-6月期、7-9月期は厳しいであろうが、赤字転落はない。下期には状況は回復すると見ている。
来期の固定費は極力抑制し、既存のリソースは中期的な成長に振り分ける方針で進めている。中期的に事業の柱を増やすためには、研究開発投資が必要であり、これを削減することは現状では考えていない。
画像処理関連の機器において、半導体搭載容量が増加してくることを期待している。