2010年3月期 第1四半期決算説明会 質疑応答集
4-6月期の営業利益については、ほぼ予想通りの着地となった。また、受注環境の好転の影響を受け、今上期の売上・営業利益の上方修正を行った。
上期の上方修正の要因としてNAND、DRAM、ファンドリと全般的に増加することが挙げられる。来年1-3月期の黒字化については、現時点ではまだ厳しいと予想するが、市場環境次第では可能性がないとはいえない。
7-9月期の受注はSPEとFPDと合わせて、4-6月期に比べて10~20%の増加を見込んでいる。SPE受注についてはほぼ同水準の見通し。アプリケーション別構成比も4-6月期とほぼ同じ傾向と予想している。10-12月期は、増加するとしたらNANDとDRAM向け投資がけん引すると考えている。 また、FPDの7-9月期の受注については急回復を見込んでいる。10-12月期は7-9月期比でフラットと予想する。
手元資金は十分にあり、問題はない。一部前受金で頂くという方法も取っている。リードタイムの短縮にも継続して取り組んでおり、資金負担を軽くしていく努力をしている。
受注が好転しているとはいえ、NANDやDRAMは微細化投資のみで、受注水準は未だ少ない。ファンドリは量産投資モードに入っており受注は強い。
固定費削減計画は予定通り進んでいる。4-6月期では100億円近く削減できたイメージ。今回の拠点統廃合の目的は足元の固定費削減を狙ったものではなく、開発・製造の効率性向上と強化により、より強い製品を出すことにある。
海外は早くから着手していた。但し、適正レベルを常時検証している。基本は顧客の投資マップに人員体制をあわせてゆくことになるが、米国は重要な開発拠点になっているという事情もある。全体的な適正規模は、今後の市場規模もみながら引き続き検討していくことになる。
来期は黒字化を目指している。利益をあげるには、売上高の水準にもよるが、さらなる施策が必要と思う。しかし中長期的な成長を考え、人員削減は安易にはやらない考えである。拠点の統廃合はプライオリティづけの過程にあり、今後も必要に応じて検討していく。
SPE市場は最低30%、場合によっては50%の伸長を予想する。エッチング装置と洗浄装置は、時間軸的には5年程度で、市場シェアNo1の製品にしたい。
プローバ・ビジネスからの撤退は考えていない。ただし、ビジネスの価値が何にあるのかを見直し、新たな事業モデルを構築していきたい。M&Aは規模の追求はしない。シナジー効果が見込めれば積極的に考えたい。