TOKYO ELECTRON LIMITED

投資家向け情報

2010年3月期 第3四半期決算説明会 質疑応答集

第4四半期はSPEの売上が大幅に伸びる一方で、営業利益が第3四半期の半分くらいになる予想となっている。利益予想が伸びない理由は?

プロダクトミックスの影響に加え、一過性の在庫関連費用が発生する可能性がある。また、販管費(開発費)が30億円ほど増加することも営業利益の押し下げ要因である。

現在の受注から売上までのリードタイムはどのくらいか?

装置別に異なるが、大体SPEは4-5ヶ月程度。FPD/PV製造装置は10-12ヶ月程度だ。

来期の固定費、研究開発費についてはどのように考えているか?

予算策定が始まったところだが、中期的成長のために必要な研究開発は全て行いたい。
最終的には今期比100億円くらいの開発費積み増しは有り得るだろう。
今期は後半にかけて売上が急増しているが、固定費は予定通りに抑えている。来期は今下期の2倍の水準を維持したい。

1-3月期の受注見通しは?

前四半期比でSPEは横ばい、FPD/PV製造装置は上昇するだろう。SPEとFPD/PV製造装置合計では10%-20%増加となるだろう。

4-6月期以降の受注イメージは?

SPEは新ラインを増設するような大型投資がなければ10-12月期と同水準が続くだろう。出てくれば大幅増となるだろう。FPD/PV製造装置については顧客数が少ないため四半期ベースではぶれやすい。四半期で100億円-200億円くらいの水準だろう。

装置業界の動向についてどう考えるか?

今年はメモリ顧客による大型設備投資の増強が期待される。また、顧客も我々装置メーカも強者が残るという様相を呈してきた。いずれの動向も当社にはポジティブと考える。他社にはできないことをやることで SPE業界における当社のポジションをあげていきたい。

メモリメーカで大型投資の気配が見られるが、いつごろ出てくると思うか?

個別客先のことは言えないが、どのようなタイミングで大型投資が出てくるかは、3月か4月ごろになれば明らかになってくるだろう。

SPE市場の成長率や競争状況をどう考えているか?

シェアの拡大には時間がかかるが、エッチャーと洗浄については必ず結果を出したいと考えている。特にエッチャーのマーケットは拡大してゆくと考えている。競争環境は厳しいが、将来的にはシェアを現状の30%から10ポイントくらい上げて40%くらいまで上げていきたい。この度、最先端エッチング装置の開発から量産までを一貫体制で行うため、宮城新工場の建設計画を再開した。ここではRLSAという新技術を採用したエッチャー装置の量産も想定している。

米国装置メーカによる三星電子の機密情報漏えい事件があったが、装置業界のビジネスモデルが変化するような事態に発展すると考えるか?

当社は顧客の機密情報の管理は徹底して行っているが、これまでより一層厳格に配慮して対応したい。足元の当社のビジネスには影響はないと考えている。