TOKYO ELECTRON LIMITED

投資家向け情報

2011年3月期 第3四半期決算説明会 質疑応答集

10-12月期の実績について、前四半期比で売上が減少する一方で営業利益が増加しているが、1-3月期についてはどのような見通しか?

1-3月期については、通期の業績予想を変更していないので、差し引くと額面上は営業減益になるが、残る期間で良い数字になるよう努力する。

10-12月期に稼働率が上がったことが営業利益率の改善の一つの要因として挙げられたが、工場における稼働率はどの程度か?

稼働率を正確にとらえることは難しいが、大体90%程度と認識している。

1-3月期の受注見通しは?

SPEで約5%程度の増加、FPD/PVE(フラットパネルディスプレイ及び太陽電池製造装置)で50%程度の増加、全体としては10%程度増加すると見込んでいる。

CY2011年の半導体設備投資見通しは?

大手顧客のCY2011年の設備投資計画が発表されているが、前年比で増加の計画が多い。現状取得できる情報からCY2011の半導体前工程設備投資は前年比10%程度の成長を見込めると考えている。CY2011年に受注が減速するという感覚は持っていない。

課題としているエッチャーと洗浄装置のシェア拡大について、現在の状況は?

昨年からエッチャーと洗浄装置については新製品の投入と顧客による評価を着々と行ってシェアアップのための布石を打ってきた。エッチャーは今年から結果が表れてくるだろう。洗浄装置については、もう少し時間がかかりそうだ。

OLED(有機ELディスプレイ)に対する取り組み状況は?

当社は、セイコーエプソン(株)との共同開発と、独自技術による開発の二本立てでOLEDに取り組んでいる。今年はOLED向けの開発を加速させる。セイコーエプソン(株)とのインクジェット方式による成膜装置の共同開発については、成果が出るのは早くて来年から再来年になるだろう。独自技術による蒸着装置は早めに製品化したいと考えている。

TSV形成のための製造装置や薄膜太陽電池製造装置等、新市場の見通しは?

TSVについては、昨年から本腰を入れて取り組んでおり、本格的な市場の拡大に向けて着々と準備が整いつつある。将来的には数百億円規模のビジネスにしていきたい。薄膜太陽電池については引き続き低調であるが、中長期的には技術革新により市場拡大が見込めると考えている。また薄膜以外の太陽電池についても、公表できる段階ではないものの、独自技術開発を進めている。