TOKYO ELECTRON LIMITED

投資家向け情報

2013年3月期 本決算説明会 質疑応答集

2013年4-6月期の受注見通しは?また、アプリケーション別の傾向は?

SPEについては、前四半期(2013年1-3月期)と同水準程度の受注を見込んでいる。アプリケーション別では、国内および韓国のメモリ向けが増加し、台湾のファウンドリー向けが減少すると見込んでいる。FPDについても、前四半期と同水準程度の受注を見込んでいる。

7-9月期の受注見通しは?

増加の方向と考えている。

今下期・来期を見通した際に、四半期受注額が1,500億円を上回る可能性はあるか?

このまま需給バランスが崩れずに行けば、顧客の計画では、今下期から新工場への投資が開始される。そうなると1,500億円もあり得るのではないか。

2014年3月期の業績予想について、市場環境が改善してきていることを考慮すると、もう少し売上が積み増されてもよいのではないか?また、売上の伸長に比べ、営業利益が55億円しか改善されないが、固定費削減計画はどうなっているのか?

最近になって顧客の投資状況が急激に変わってきており、売上は今後増加する可能性もある。固定費については、既存事業において数十億円の削減を予定しているが、企業買収による増加分もあり、全体としては前期比200億円以上の負担増となる。

2014年3月期の上期業績予想について、1-3月期の受注水準を加味すると、もう少し利益が出せるのではないか?

FPDの上期が20億円程度の損失、またPVEについてものれんの償却を含め40億円強の損失、東北大学への一過性の寄付などもあり、上期については損失となる。特に不採算の装置販売などがあるものではない。

シリコンエッチャーについて、どのプロセスノードから伸展があると考えているのか?また、エッチング装置のシェア向上はいつ頃から見られるのか?

RLSAという新しいプラズマ技術を用いたエッチング装置が市場で評価を得ており、すでに米国のロジックメーカー中心に採用が広がってきている。各ロジックメーカーの20nm以降におけるFinFetでの採用に期待している。シェアについては、2年以内にまずは35%を目指す。

社長交代の背景について、なぜ若返りを図らず、東会長が再度社長になられたのか?

若い世代にバトンタッチするのが理想だが、昨今の厳しい事業環境にあって、研究開発および事業戦略を執行レベルで極めて強力に進めていく必要がある。そのために現場の戦力を緩めることができないという考えのもと、今回は私(東)がCEOを拝命することになった。会社の更なる成長を念頭に、現場の力を最大限発揮できる体制であると考えている。

キャッシュが継続的に創造される体質になっているが、グローバル企業として自社株買いを中長期的なプランニングとして考えていくことはないのか?東社長に交代して改めて考えをお聞きしたい。

自社株買いは検討したが、今回は配当で対応することにした。目標配当性向35%を上回る特別な株主還元を実施する予定。今後についてはさらにフレキシブルに考えたい。