TOKYO ELECTRON LIMITED

投資家向け情報

2014年3月期 本決算説明会 質疑応答集

2014年4-6月期のSPEの受注見通しは?

減少の方向だが、1300億円以上にはなる見込み。

前回の決算説明会では2014年の半導体前工程の設備投資(WFE)は前年比10%増加の見込みだったが、今回15%増加となっている。何が増加するのか?

2014年のWFEは当初の見方から変わっていない。DRAM、NANDは前年比30%以上、ロジックとファウンドリは合わせて5%以上の成長を見込む。

2014年のSPEのシェアはどの程度まで戻る見込みか?

売上認識基準の相違による影響とあわせて、2012年と同等(13.2%)以上に改善すると考えている。昨年発表した中期経営計画にある2017年、WFEにおけるシェア16%の目標に変更はない。

エッチング装置のシェア減少の理由は?リカバリー対策はあるか?

大きな要因は為替換算レートによるもの。メモリ投資比率の上昇により、シリコンエッチ市場が伸びたことも要因である。今後はロジック分野でのRLSA装置のビジネス拡大、NANDにおける工程数拡大を図り、また円安メリットを活かし、1~2年で以前のシェア以上に改善すると考えている。

2015年3月期の上期業績予想について、一過性の費用はどれくらいか?

上期業績予想にはPVE事業の損失約60億円、AMATとの経営統合関連費用約60億円が含まれている。

2015年3月期の下期業績見込みには、AMATとの経営統合による費用シナジー効果が含まれているのか?

東京エレクトロン単独の業績見込みにつき、シナジー効果は含まれていない。

AMATと経営統合した場合に、FPDの効率化・高付加価値化はどう進んでいくイメージか?

CVD装置とエッチャーでお互いにプロセスが見える状態になるので、開発においてもSPEと同様のシナジー効果があると考えている。

先端パッケージング、TSV関係の記述がないが、事業方針に変化があるのか?

先端パッケージング市場の立ち上がり時期は我々の想定よりも遅れているので今回の戦略としては触れていないが、今後パッケージングが伸びるのは間違いないので、積極的に開発を実施していく。

MRAM用装置の進捗を教えてほしい。

東北大学を中心とする開発や、独自に顧客と進めているMRAM技術の開発は順調に進んでおり、この分野ではかなりリードできると考えている。

決算短信に「統合新会社は東証の株価指数TOPIXに含まれない見込み」という記載があるが、最終決定なのか?

昨年より東証に働きかけて継続的にお願いしてきたが、TOPIXに含まれることは難しいのではないかと当社が判断し、本決算の節目で報告した。引き続き東証へ上場し続けることにより、幅広い投資家に魅力ある投資機会を提供したい。