2018年3月期 本決算説明会 質疑応答集
WFE市場全体は一段上の成長フェーズを迎えている。顧客との会話を通して、多少の投資調整が起きる可能性も聞いてはいるが、四半期程度の短期の調整であり長期のものではない。CY2019のメモリについてもポジティブに見ている。詳しい見通しは、5月の中期経営計画説明会でお話しする。
シェア向上、市場成長などを総合的に判断した結果、新生産棟の建設を決定した。具体的な市場規模の見通しは5月の中期経営計画説明会で発表予定だが、新生産棟を建設すると判断したことにメッセージが込められている。
新規のライン、新規の装置への投資が続くと考えている。
当社の売上認識基準は他社のような出荷ではなく設置完了ベースであるため、売上計上時期の違いもあり単純に比較するのは難しい。ただ、昨年特に成果の出たDRAMの投資が堅調に伸びていくため、競合メーカーに引けを取る業績にはならないと考えている。
不足している生産キャパシティの補完や、数世代先への投資など、複数の要因により売上増加を見込んでいる。来年にも期待している。
エッチングにおける3D NANDのスリット工程の獲得、バッチ洗浄における3D NANDの工程獲得、枚葉洗浄における新規工程の獲得により、今年はメモリでシェアが伸びる。
市場環境としては今年はDRAMの伸びがけん引するが、当社の製品はDRAM向けとそれ以外でシェアはそれほど大きく変わらない。そのため、装置別の売上構成も2018年3月期から大きく変わらない。
従前お伝えしている見通しから変化はない。顧客の立ち上がりの状況によってはスケジュールのずれが起きるかもしれないが、投資計画自体に変更はない。
DRAMで獲得したアプリケーションが、顧客の量産投資によって売上に貢献したことが主な要因。3D NANDのスリットは、新しく獲得した2顧客目の投資が今年から始まるため、今年のシェアへの寄与が期待できる。
当社の獲得している洗浄工程において、競合メーカーにシェアを奪われたという認識はない。競合メーカーも相応のアプローチをしてくると思われるが、胡坐をかくことなく、常にチャレンジャーという意識でビジネスをしていく。
EUVにはまだ技術的な課題はあるものの、大いに期待している。技術革新により、高性能なコータ/デベロッパだけでなく当社の持つ全装置で需要が広がり、事業機会が増大すると考えている。EUVができるだけ早く普及することを期待している。
セグメント別の利益率予想は開示していないが、売上規模も拡大し、製品ミックスにも大きな変化はないため、引き続き利益率には期待していただきたい。
WFE市場は一段上の成長フェーズに突入しており、今後もSPEには様々な成長機会があると見ている。手元資金の使途としてトッププライオリティを置いているのは成長投資であり、M&Aや技術の買収、協業などあらゆる可能性を考えていきたい。株主還元や自社株買いに対するポリシーには変更はなく、自社株買いは機動的に実施を検討していく。
2017年3月期まで当社にはCFO職はなかった。2018年3月期にCFO職を新設したが、当社の企業文化を念頭に短・中・長期的な成長を考えたうえで、現時点でベストな組織体制へと変更した。CEOの下で経営戦略室と経理部が一体となり、一つのブレーンとなって経営判断を行える体制である。また、辞任した堀氏とは現在も密接にコミュニケーションをとっており、今後も当社の企業価値向上のために活躍していただく。当社は変化に柔軟に対応していくため、将来、再びCFO職を置く可能性もある。
WFE (Wafer fab equipment):半導体前工程製造装置。半導体製造工程には、ウェーハ状態で回路形成・検査をする前工程と、そのウェーハをチップごとに切断し、組み立て・検査をする後工程がある。半導体前工程製造装置は、この前工程で使用される製造装置。また半導体前工程製造装置は、ウェーハレベルパッケージング用の装置を含む。
本内容は、質疑応答のサマリーです。