リスクマネジメント
内部統制システムおよびリスク管理
内部統制にかかる基本的な考え方
当社グループ全体の企業価値向上のために、また、すべてのステークホルダーに対して責任のある行動をとるために、実効性のある内部統制の強化に取り組んでいます。当社取締役会で定めた「東京エレクトロングループにおける内部統制基本方針」に基づく実践的活動をおこなうとともに、毎年、金融商品取引法における「財務報告に係る内部統制」の評価を実施しています。
リスクマネジメントの考え方
当社グループでは、半導体を取り巻く地政学や市場変化などのさまざまなリスクに適切かつ迅速に対応するとともに、持続的な成長を実現すべくリスクマネジメント体制を構築しています。事業を遂行する上で直面し得るリスクについて、将来を見据えて十分に検討をおこない、その影響を最小化するだけでなく、それらを事業機会として捉え、適切に対応することが社会から信頼される企業であるために不可欠であると考えています。
リスクマネジメントの体制と実行
グループ全体としてより実効的な活動を推進するため、コーポレートリスクマネジメント推進室(CPRO)を本社のコーポレート企画本部に設置し、エンタープライズ・リスクマネジメント(※)のさらなる推進に努めています。CPROと各領域の担当所管部門が連携して、コンプライアンス、情報セキュリティ、事業継続などに関するさまざまなリスクを網羅的に洗い出し、主要なリスク項目を特定するとともに各リスクオーナーを設置しています。
(※)エンタープライズ・リスクマネジメント: グループ全体のリスクを統合的に管理する仕組みと継続的プロセス
エンタープライズ・リスクマネジメント活動として、当社グループを取り巻くリスクの分析をおこない、洗い出された重要なリスクについて、その管理状況のモニタリングやリスク管理活動の支援・推進をおこなっています。また、全社的な重要リスクを特定、評価する手法として、影響度と発生可能性を軸とした各5段階の評価基準を設定しています。評価結果をリスクマップで可視化することで対応優先度などを評価しています。
当社はグループ全社でリスクをレビューしています。具体的には、以下のようなサイクルで運営しています。
- リスクオーナーがリスク評価を行い、特定された主要なリスク項目は各リスクオーナーが参加するリスクマネジメント委員会において報告・議論を実施します。
- 国内・海外グループ会社においてリスク評価を行い、その結果をグループ会社の経営陣に対して報告します。
- 総合的な評価に基づき優先度の高いリスク領域を特定し、CPROからトップマネジメントへ報告しています。また、必要に応じてCEO、コーポレートオフィサーおよびディビジョンオフィサーが参加する四半期レビュー会議などの場で、主要リスクに関する課題への対応状況や改善策について報告・審議しています。
当社グループにおけるリスクマネジメントに関する活動については定期的に監査役および取締役会に報告しており、取締役会は各リスクオーナーを中心に実行されるさまざまな取り組みについての監督をおこなっています。また、取締役会による監督に加え、当社グループはRBAの第三者機関によるVAP(Validated Assessment Program)監査を定期的に受審し、リスクマネジメントを含む管理・運用体制の外部評価を受けています。
従業員のリスクマネジメントにかかる意識向上と基礎知識の習得を目的として、当社グループの社員を対象としたリスクマネジメントに関するウェブトレーニングや管理職向け研修などを定期的に実施しています。加えて、グループ全社を対象としたBCPの見直しや運用改善にも引き続き注力しており、緊急時における事業継続対応をおこなうための実践的な能力の向上を図るため、定期的にBCP訓練や防災訓練などを実施しています。
さらに、リスクマネジメント活動においても積極的にDXの推進をおこなっており、デジタル技術を活用したダッシュボードを導入しています。これにより、グループ全社におけるリスク評価やリスク対応策の可視化、各オーナーと各担当所管部門間でのグローバルかつ横断的な情報連携を実現しています。
今後も、自律性および実効性の高いリスクマネジメントの実践を目指し、主要なリスク項目に対して各オーナーが主体となり、グループ全体のリスクマネジメントを一層強化する活動を展開していきます。
主要なリスクと取り組み
当社はリスクマネジメントの現状を把握し、当社を取り巻く将来の潜在的・顕在的なリスクのみならず、中長期視点での新興リスクについても特定と対策の検討を開始しています。現在特定されている主要な16のリスク項目と各リスクに対する取り組みは下記となります。
主要な16項目のリスク
| 項目 | 想定される主なリスク | リスクに対する主な取り組み |
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1.市場変動 |
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2.研究開発 |
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3.地政学 |
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4.調達・生産・供給 |
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5.安全 |
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6.品質 |
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7.環境対応 |
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8.リーガル |
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9.知的財産 |
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10.情報セキュリティ |
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11.人材 |
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12.感染症・自然災害など |
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13.ファイナンス |
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14.M&A |
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15.IT&オペレーション |
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16.拠点展開 |
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事業継続計画(BCP)
当社グループでは、2003年に事業継続計画(BCP)をスタートさせ構築を進めてきましたが、東日本大震災を受け、主要拠点を中心に復旧対応を含んだ実効性のあるものへと再構築しました。具体的な取り組みとしては、災害に備えて、食料や飲料水を含む防災用品の備蓄、各種インフラの補強、安否確認システムの再構築、各種マニュアルの整備、訓練の実施、社員教育などに注力するとともに、装置メーカーとしての責任を果たすため、災害時の早期復旧、代替生産に向けた対策などBCPの改善に継続的に取り組んでいます。
なお、過去の震災被害の経験を踏まえ、国内各拠点の建物において、より耐震性を高めるための補強工事を実施し、新たな建物については耐震化を実施しています。
内部監査部門における監査
内部監査につきましては、業務監査及び金融商品取引法に基づく財務報告に係る内部統制評価の機能を持つ監査センターを代表取締役社長の直轄組織として設置し、監査機能の拡充を図っております。
監査センターは、『内部監査規程』に基づき年次監査実施計画を立案し、当社グループの国内・海外拠点に対して監査を実施し、当社グループの内部統制システム、すなわち、経営方針等の共有化、各種情報伝達、リスク評価、財務報告の適正性及び信頼性を確保するための体制、それらに基づく業務活動の有効性評価をおこない、必要な場合には現場への業務改善の指導をおこなっております。監査結果、評価状況・評価結果に関しましては、隔月で経営層に対して報告するとともに、当社監査役及び国内子会社監査役に対しても報告しております。また、取締役会、監査役会に対しても報告をおこなう体制を構築しております。
さらに、監査センターと会計監査人との間においても、定期的もしくは随時、情報交換・意見交換がおこなわれる体制とし、効率的かつ効果的な監査となるよう連携しております。