TOKYO ELECTRON LIMITED

TEL Technology Center, America (TTCA) 設立15周年のお知らせ

 当社のTEL Technology Center, America (TTCA) は、今年で設立15周年を迎えます。TTCAは2003年に、最先端の半導体研究をおこなう目的で米国ニューヨーク州立ポリテクニックインスティテュート (SUNY Poly) などのサポートを受けて設立され、米国における当社研究開発センターとして位置づけられています。

 TTCAでは、次世代半導体の製造プロセスや世界の主要半導体メーカーが求める装置に関する研究開発プロジェクトを手掛けています。TTCAは本日、ニューヨーク州のAlbany NanoTech Complexにおいて、創立15周年を祝います。

 TELの代表取締役社長 河合利樹は、「TTCAは当社の素晴らしいチームです。この15年間に得た数々の成功と業績は、社員のたゆまぬ努力の成果にほかなりません。皆が力を合わせて築き上げたこの半導体研究開発チームは、今や業界最高クラスの能力と実績を備えています。15周年を祝うとともに、TTCAの幾多の貢献に感謝します」と述べています。

 TTCAはSUNY PolyのColleges of Nanoscale Science and Engineering (CNSE) とも連携しています。このコンソーシアムには、SUNY Polyの教授陣も協力しており、中でもCNSEアラン・ディボールド博士は、当社と10年以上にわたり先進的な共同研究開発を進めてこられました。

 TTCAは今後も、SUNY PolyがAlbanyの研究施設を拠点に進めるワールドクラスの研究開発に積極的に参加していきます。同研究施設は現在16,000平方フィート(約1,500㎡)のクリーンルームスペースとTELの数多くの装置を備え、プロセスとパターニングの完全一貫処理に対応している他、オフィススペースは開設当時の2倍にあたる18,000平方フィート強(約1,700㎡)となっています。

 当社代表取締役社長 河合利樹はTTCAの将来について、「あくなきデータ需要の高まりは、半導体業界のかつてない成長をいっそう促すでしょう。TTCAではこの需要に応えるべく、日々技術革新に取り組んでいます。CMOSプロセスの微細化の進展を支援するとともに、ニューロモーフィックデバイス構造、新材料、量子技術といった領域での探求を進めてまいります」と語っています。

Suny Poly チヤンセラークリスティーナ・M・ジョンソン氏のコメント:「TELとSUNY Polyの強みを生かした提携により、革新的な半導体研究や開発をこの15年間促進してきたことを大変喜ばしく思います。このパートナーシップは評価に値するもので、実際に、ビジネス、州の機関、その他のグローバルな専門家とのコラボレーションは、学術研究とイノベーションにおいて卓越性を促進します」

SUNY Polyグレース・ワン博士のコメント:「TELがSUNY Polyならびにニューヨーク州と15年にわたって提携し、革新的な研究開発とコンピューターチップ技術を促進してきたことを誇りに思います。TELは、SUNY Polyを最先端ハイテク分野の研究および学術の府へと引き上げた重要なパートナーです。今後もTELとの力強く生産的なパートナーシップを継続したいと考えています。TELは、SUNY Polyの優秀な学生にインターンシップや雇用の機会を提供し、次世代の科学者や技術者に夢を与えてきた点でも素晴らしいパートナーです」

NY-CREATES (Research, Economic Advancement, Technology, Engineering and Science:研究、経済発展、テクノロジー、エンジニアリング、サイエンスのためのニューヨークセンターであり、内国歳入法501条(c)(3)に基づく新設の非営利団体。州のハイテク経済成長に向けた業界指向の研究開発と経済開発プロジェクトを推進) の代表内定者、ダグ・グローズ博士のコメント:「TELがSUNY Polyおよびニューヨーク州とのパートナーシップを通じてAlbanyで成長を遂げたことは、たいへん重要な事例です。先進的なリソースと世界クラスの能力を備え、私たちとハイテク協業のビジョンを共有する企業であれば、この地で企業目的をかなえて繁栄できる、ということが示されたからです。TELのAlbany Nanotech Complexでの15年にわたる成功に、お祝いを申し上げます。この協業が引き続きTELの成長を支え、ニューヨーク州ハイテク経済の発展を促すことを願っています」

CNSEイノベーション&テクノロジー担当エグゼクティブバイスプレジデント 兼 AIMフォトニクス (American Institute for Manufacturing Integrated Photonics) CEOのマイケル・リーア博士のコメント:「パートナーであるTELの取り組みが15周年の節目を迎えたことを、心からお祝いいたします。TTCAは今も先進的CMOSプロセス技術開発などの重要分野で研究、開発、製品化に成果を発揮しつつあり、私たちの協業は世界中で使われるテクノロジーを形成して社会の発展をもたらしています。SUNY Polyの技術者チームはTELの技術ロードマップ目標達成を支援し、先進的なプロセス開発、装置、製造サポートなどを提供している他、TTCAでは200名を超えるオペレーションチームがウェーハ加工とサポートに携わり、TTCAの知識ベースの拡大とSUNY Poly半導体研究センターの能力増強に努めています」

 TELは活動の継続に関して明確なコミットメントをしており、ニューヨーク州からの強力な支援のもと、最先端の装置やプロセスの開発をこれからも推進してまいります。



Tokyo Electron Limited (TEL) について

半導体製造装置、FPD (フラットパネルディスプレイ) 製造装置のリーディングカンパニーであるTELは、世界の半導体デバイスメーカー・FPDメーカーに優れたプロセス性能と量産性能を持つ数々の製品を、確かな技術サービスとともに提供しています。TELのマーケットリーダーとしての地位を揺るぎないものにしているのは、1963年の創業以来受け継がれてきた、徹底した顧客満足の追及です。お客さまの真のニーズを迅速に、的確に掴み、先進的な製品の創出につなげることを強みとしています。日本、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、各地域に広がるグローバル拠点をベースに、東京エレクトロンは世界中のお客さまの生産ラインに日夜貢献し、たゆまぬ技術革新を通じて、デジタルネットワーク時代の未来を切り拓いていきます。


ニューヨーク州立ポリテクニック・インスティテュート (SUNY Poly) について

SUNY Polyは、ニューヨーク州立のハイテク教育機構として世界的に認知されています。Albany校では新興分野であるナノサイエンスやナノエンジニアリングの学部と大学院で学位を取得できるほか、最先端のナノバイオサイエンスやナノエコノミクスのプログラムも提供しています。さらにユーティカ/ローム校では、工学、サイバーセキュリティ、コンピューターサイエンス、エンジニアリング技術といったテクノロジー分野に加えて、ビジネス、コミュニケーション、看護学などの実務教育、および自然科学、数学、人文科学、社会科学などの芸術・科学分野での学位も学部と大学院で取得できます。さらにキャンパスではスポーツ、レクリエーション、文化活動、イベントその他も体験することができます。SUNY Polyは世界有数の先進的かつ大学主導による研究事業として、設立以来数十億ドル規模のハイテク投資や数百社のパートナー企業を誘致しています。詳細はウェブサイト (www.sunypoly.edu) をご参照ください。