TOKYO ELECTRON LIMITED
Customer Satisfaction

顧客満足

顧客満足向上の取り組み

当社は、創業以来の重要なテーマである顧客満足向上の取り組みによりお客さまとの確固たる信頼関係の構築に努めています。技術革新のスピードが速い半導体製造装置業界においては、お客さまである半導体メーカーと将来の技術ロードマップを共創し、4世代およびその先を見据えた技術の同時並行評価を推進することで、Shift Leftの技術開発を加速させています。これにより半導体デバイスの歩留まりの向上や装置稼動率の最大化など、お客さまの生産性向上に貢献する優位性の高い製品の提供を実現しています。
また、世界各地のお客さまの拠点に当社のカスタマーエンジニアを配置し、納入装置が早期に最大限の性能で稼動するためのサポートを提供するとともに、特定した技術課題に対する効果的なソリューションの提案や次世代装置開発へのフィードバックをおこなうなど、お客さまに寄り添った取り組みを継続的に実施しています。
これらの活動を展開するとともに、当社独自の「顧客満足度調査」を毎年実施しています。この調査で得られた情報をビジネスユニット (プロダクト) 、アカウント (お客さま) 、機能 (ソフトウエア・開発など) ごとに分析し、その結果を営業、装置・工場、サービスなどの各関連部門と共有することで、実務レベルの改善を実行するPDCAサイクルを展開しています。
このような活動が高く評価され2023年度も多くのお客さまから引き続きベストアワードを受賞しました。お客さまにとって唯一無二の戦略的パートナーとなるため、今後も革新的な技術をもつBest Productsと付加価値の高いBest Technical Serviceを提供し、顧客満足のさらなる向上を追求していきます。

顧客満足度調査

当社では、独自の顧客満足度調査を実施し、お客さまからいただいた評価を改善につなげています。2003年度に一部の部門から開始したこの調査は、2013年度は半導体製造装置全部門へ、2015年度にはディスプレイ製造装置部門および海外現地法人へと調査対象を拡充し、現在はCustomer Satisfaction Survey Program(CSSP)として全社で展開しています。
CSSPでは毎年同じ時期に調査を実施し、得られた情報についてビジネスユニット(プロダクト)、アカウント(お客さま)、機能(ソフト・開発など)ごとの分析をおこなっています。その結果を営業、装置・工場、サービスなどの各関連部門と共有することにより、実務レベルの改善につなげています。また調査における設問や分析手法、CSSPの活動の全体運営などについて、あらゆる面から改善を重ねています。
2024年度の調査では、約1,800名(回答率82.4%)のお客さまからご回答いただき、全調査項目において平均3点以上(「大変満足」または「満足」)*となり、4年連続でサステナビリティ年度目標を達成しました。一方で、1点(大変不満足)のご回答をいただいたお客さまへの対応を速やかにおこなうなど、早い段階で改善活動に取り組むShift Leftを推進しています。
今後もサステナビリティ年度目標を継続して達成していけるよう、全社一丸となってCSSPの活動に取り組んでいきます。

ご回答いただいたすべてのお客さまのスコア平均値を設問ごとに算出

改善活動事例

全30項目のうち ソフトウエアに関する2項目については、目標の3点以上(「大変満足」または「満足」)を達成している一方で、他の項目と比較してスコアが低い状況が続いているため、グループ全体で以下のような改善策を講じています。

  • 開発ツールや共通プラットフォームの改善などによるソフトウエア開発スピードの向上
  • お客さまの要望を積極的にヒアリングするとともに開発状況の進捗の共有 により、お客さまとソフトエンジニアとの関係強化
  • フロントライン(海外を含むフィールドエンジニア、データサイエンティスト) へのソフトウエアに関する教育の実施により現場対応力の強化

これらの改善策を通じて PDCA サイクルを展開することにより、ソフトウエア部門に対するお客さまのさらなる満足度の向上に努めていきます。

CS Survey活動準備のPlan、お客さまへの調査実施のDo、回答結果の分析、報告改善計画の検討のCheck、お客様へのフィードバック各部門改善活動の実施改善活動の進捗確認のActのPDCAサイクルを行うことで大変満足または満足と評価された調査項目は96.7%を達成しました