No.005 ”デジタル化するものづくりの最前線”
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「一人家電メーカー」の挑戦

個人でのモノづくりは可能か?

  • 2013.10.23
  • 文/大塚 実

家電産業は、言うまでもなく日本を代表する産業の1つである。国内には、世界的に有名な家電メーカーも多い。こういった状況から「家電は大企業がやるもの」と思い込みがちだが、近年、ベンチャー企業の創業が増えつつある。家電業界で今、何が起きようとしているのだろうか。

活況を呈する家電ベンチャー

家電メーカーに元気がない。家電業界に限らず、日本の製造業全体に閉塞感が漂っているようにも見えるが、ニュースで聞こえてくるのは、赤字、リストラ、事業売却など不景気な話題ばかり。どうやったらモノが売れるようになるのか、分からなくなって迷走しているように見える。

しかし、苦悩する大手を横目に、勢いを増しているのが家電ベンチャーである。まだ決して会社の数は多くなく、「知る人ぞ知る」といった感じではあるが、大手にない商品を作りだし、ニッチながらも存在感を発揮している。

家電ベンチャーの先駆けとも言えるのがBALMUDA(バルミューダ)である。同社は2003年3月に設立。2010年に発売した省エネ扇風機「グリーンファン」がヒットし、一躍名を馳せた。このグリーンファンは、2種類の羽根を組み合わせたユニークな扇風機で、より自然な風を発生させることができるという。

BALMUDA(バルミューダ)
http://www.balmuda.com/

またCerevo(セレボ)は、2007年4月に設立された企業。製品単体でUstream配信が可能なデジタルカメラ「CEREVO CAM」(完売のため現在は販売終了)、PCレスでインターネット配信ができる「LiveShell」シリーズ、スマートフォンからデジタル一眼のシャッターが切れるBluetooth端末「SmartTrigger」など、ネット機器を中心に製品を展開している。

Cerevo(セレボ)
http://www.cerevo.com/

 

そのほか、ワンセグ放送を8局分×2週間録画可能な「ガラポンTV」を販売するガラポン(2010年3月設立)や、スマートフォンで家電を制御できる「iRemocon」を開発したグラモ(2011年2月)も、若いながらも注目の企業だ。

ガラポン
http://garapon.tv/

グラモ
http://glamo.co.jp/

 

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