パーソナル化するものづくり
- 2013.11.29
かつてパーソナルコンピュータが普及した速度に増して、電子工作機械が一般へ浸透するとも予測される。1000万円台、100万円台、10万円台で実現する、ものづくりとは。それぞれが実現する場を探ろう。
1000万円超の機材が個人に開かれる時代
11月初旬に東京で開催された、世界最大規模のDIYの祭典「Makers Faire(メイカーズ・フェア)」では、3Dプリンターに関連する展示が急増していた。大手企業はこぞって自社製品をサービスデモンストレーション。フリーソフトを使って3D写真からフィギュアを作る*1撮影コーナーには、整理券待ちの列が並んだ。アルマイトやゴールドなど17種類のマテリアルに対応したオンライン3Dプリントサービス*2も目を引いた。
小規模な団体に目を移すと、3Dプリンターで作られたガジェットやアクセサリーに加え、3Dプリンターが楽器やロボットなどの製作現場にごく一般的に導入されている現状を把握できた。パーツを揃えて、オリジナルの3Dプリンターを作っている人々も数多く見受けられた。
出展ブースの1つに「しぶや図工室」があった。会場では3Dデータの作成やデジタルミシンの操作方法など、簡単なワークショップを行っていたため、特に展示品はない。