リスクマネジメント
リスクマネジメントについての考え方
当社グループでは、半導体を取り巻く地政学や市場変化などのさまざまなリスクに適切かつ迅速に対応するとともに、持続的な成長を実現すべくリスクマネジメント体制を構築し展開しています。事業を遂行する上で直面し得るリスクについて、将来を見据えて十分に検討をおこなうことにより影響を最小化するのみならず、それらを事業機会として捉え、適切に対応することが社会から信頼される企業であるために不可欠であると考えています。
リスクマネジメントの体制と実行
2024年4月には、より実効的な活動を推進するためコーポレート企画&リスクマネジメント推進室(CPRO)をCEO直轄の戦略部門として本社に設置し、エンタープライズ・リスクマネジメント*¹のさらなる推進に努めています。
事業活動における重要リスクについては、以下のようなPDCAサイクルをグループ全体で展開しています。
- CPROと各業務の担当所管部門が連携して事業活動におけるコンプライアンス、人事・労務、事業継続などに関するさまざまなリスクを当社グループへの影響度と蓋然性から網羅的に洗い出し、12のリスク項目を特定するとともに各リスクオーナーを設置
- 特定した12のリスク項目については各リスクオーナーが参加するリスクマネジメント委員会において共有
- リスクの排除は業績向上に直接つながる機会という認識のもと、CEOや各ディビジョンオフィサーが参加する四半期レビュー会議では、12のリスク項目のうち特に課題がある項目について取り組み状況の確認と改善策について討議
当社グループにおけるリスクマネジメントに関する活動については定期的に取締役会に報告し、取締役会は各リスクオーナーを中心に実行されるさまざまな取り組みについての監督をおこなっています。今後も、自律性および実効性の高いリスクマネジメントを実践していくために、グループ全体で機動的なオペレーションを展開していきます。
加えて、グループ全社を対象としたBCPの見直しや運用改善にも引き続き注力しており、緊急時における事業継続対応をおこなうための実践的な能力の向上を図るために、定期的にBCP訓練や防災訓練などを実施しています。
さらに、リスクマネジメント活動においても積極的にDXの推進をおこなっており、2022年度よりデジタル技術を活用したGRCツール*²を導入しています。この導入により、グループ全社におけるリスク評価やリスク対応策の可視化と各オーナー、各担当所管部門間でのグローバルで横断的な情報連携を可能にしました。
今後も、自律性および実効性の高いリスクマネジメントを実践していくために12のリスク項目に対して各オーナーが、リスクマネジメントをより強化する活動をグループ全体に展開していきます。
エンタープライズ・リスクマネジメント: リスクマネジメント活動に関する全社的な仕組みやプロセス
GRCツール: 企業活動に関連するGRC(Governance・Risk・Compliance)対応を統合することで、多層化・複雑化した企業の管理機能と収集される管理情報を体系的に整理し、適時に経営の意思決定に寄与する仕組み
リスクに対する取り組み
当社はリスクマネジメントの現状を把握し、当社を取り巻く将来の潜在的・顕在的なリスクのみならず、中長期視点での新興リスクについても特定と対策の検討を開始しています。
2023年度においては、経営成績や財政状態、またキャッシュ・フローの状況などに重大な影響を与える可能性の観点から、これまでに認識した12項目のリスクについてのレビュー、見直しをおこない、各リスクに対する取り組みをさらに進めました。
12項目のリスク
項目 | 想定される主なリスク | リスクに対する主な取り組み |
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⒈市場変動 |
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2.研究開発 |
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3.地政学 |
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4.調達・生産・供給 |
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5.安全 |
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6.品質 |
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7.環境対応 |
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8.法令・規制 |
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9.知的財産 |
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10.情報セキュリティ |
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11.人材 |
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12.感染症・自然 災害など、その他 |
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