No.002 人と技術はどうつながるのか?
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押しボタン型以外のスイッチ

「押す」以外の動きで制御を行なうスイッチのヴァリーエションとしては、棒を倒す、回す、上下に動かす、引っ張る、鍵と連動するなど、多様な種類が展開している。以下、その一部を見てみよう。

トグルスイッチ

トグルスイッチ

細長い棒状のものを動かして操作するスイッチで、電気機器史の初期から存在しているもの。棒の長さや形などでバリエーションが多く、カチッという操作音と操作感が特徴である。

ロッカースイッチ

ロッカースイッチ

誰でも毎日一度は操作しているのが「ロッカースイッチ」。一般家庭の照明用スイッチとして、壁に埋め込んだ状態で使われることが多い。"ロッカー"は、ロッキングチェアの"ロック"と同じ意味で、シーソーのように前後/上下に動くという意味である。

プルスイッチ

プルスイッチ

寝室の照明などで使われる「プルスイッチ」は、紐を引っ張ることで、オンとオフを制御するもの。高いところにある本体を、人間に近い位置で操作することが可能だ。

ロッカースイッチ

ロータリースイッチ

いわゆるつまみ型のスイッチ。複数の回路の切り替え用途として使われる。機械のモードセレクトや、オーディオ機器の入力切替などでよく見かける。回転の動きによる操作感が特徴だ。

キーロックスイッチ

キーロックスイッチ

鍵と連動したスイッチのこと。差し込んでひねることでエンジンが稼働する自動車の鍵は、キーロックスイッチである。スイッチの一部を持ち出すことができるため、セキュリティ性が高いのが特徴だ。

スイッチは、形や大きさ、色、操作感の違いなどを含めると、電子部品のなかでもとりわけたくさんの種類があることで知られている。あるスイッチ製造会社では、350万種類ものスイッチを製造・提供しているという。なぜ、スイッチにここまでのヴァリーエションが生まれるのだろうか。

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