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変形するスマート家具で、狭い部屋も広く使える

2018.5.21

>変形するスマート家具で、狭い部屋も広く使える
Oriのロボット家具は、リビングルーム、仕事場、ダイニング、ベッドルームなど、部屋をダイナミックに変形させる。

国連が2014年に発表した「World Urbanization Prospects」によると、都市の人口は2014年時点で54%。2050年までには都市人口が2/3になるという。特にインドや中国で都市への集中が著しく、2030年にはインドのデリー周辺の都市圏人口は現在の2500万人から3610万人、中国・上海も2300万人から3100万になると予測されている。
都市人口が増加している地域では住宅供給が重要な課題になっているが、人口が過密になってくるとどうしても住環境が悪化してくる。狭い家にひしめき合うようにして暮らすのは、とてもストレスフルだ。 部屋が狭いのであればスペースを有効活用しよう、そう誰しも考えるだろう。しかし、ちょっと収納を工夫しても、大幅に部屋が広くなるわけではない。
MIT Media Labからスピンアウトしたスタートアップ企業Oriの「ロボット家具」は、たんなる家具ではない。部屋の使い方を変えてしまうのだ。
ゆったりしたリビングルームには、ソファやテーブルのほか、端っこに大きめの本棚のような家具ユニットが置かれている。この家具ユニットは前後に大きくスライドするようになっており、反対側には収納式のテーブルがある。ユニットを移動させてテーブルを引き出せば、そこが仕事場やダイニングになる。寝る時は、ユニットの下に収納されているベッドを引き出す、という具合だ。
このロボット家具は、モバイルアプリやAmazon Echoなどのスマートスピーカーを使ってコントロールできる。
1人暮らし用のワンルームマンションだけでなく、たまに人を招いてパーティを開きたいとか、自宅兼スタジオにするとか、部屋の使い方をダイナミックに変える用途は思っている以上に多そうだ。
Oriのロボット家具は、アメリカやカナダの不動産会社がすでにアパート用に購入しており、将来的には一般消費者向けにも販売される予定だという。
これで、文字通り「狭いながらも楽しい我が家」を実現できる?

(文/山路達也)

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