オペレーションの効率化

TPM活動による品質・生産性の向上

東京エレクトロンでは、全社的なTPM*活動を10 年以上推進しています。この活動は、効率を阻害するあらゆるロス・無駄を徹底的に排除し、生産効率を高め、同時にこの活動を通して働く人の考え方・行動を変えていくことを目的としています。生産現場ではTPM の改善手法が浸透し、社員の人材育成にも役立っています。設計・管理部門とも連携し、改善を進めることで、相乗的に品質や生産性が向上しています。また間接部門の業務品質の向上にもTPM が活用されています。成果の中でも特に優秀なものについては、年一回行われるTPM 発表会で紹介され、情報が全社で共有されています。この発表会では、最優秀賞などの表彰も行われ、活動に取り組む動機付けの一つとなっています。2015 年度からは、日本国内の製造拠点に加えて、2012 年に設立された海外拠点Tokyo Electron (Kunshan) Limited も参加しています。

* TPM: Total Productive MaintenanceもしくはManagement の略

生産部門の活動

東京エレクトロン宮城では、装置を構成する各モジュールをすべてそろえてから出荷工程に移行していたため、完成したモジュールをクリーンルーム内に保管する必要があり、生産スペースを圧迫するという問題が発生していました。そこで、生産計画の段階から、システム単位での工程管理を見直し、品質レベルが確保されることを十分考慮した上で、モジュールの完成に合わせて梱包、出荷する方法に変更しました。同時に、出荷エリアのレイアウト、出荷リストの作成方法、出荷梱包方法などの改善を進めた結果、生産スペース確保と生産効率向上を実現し、加えてリードタイム短縮も実現しました。さらに、この方法を採用した結果、お客さまからの仕様変更などにも柔軟に対応することが可能となりました。

管理部門の活動

当社は、生産現場だけでなく、工場管理部門、営業部門も含めたTPM活動を推進しています。製造装置メーカーには、生産性向上のための改造・増設など、お客さまのさまざまな技術課題をいち早く開発・生産部門と共有し、製品化することが求められています。その実現のため、お客さまの依頼内容について24時間以内に対応できる体制を構築しました。また、システムの改修や依頼書フォームを定型化するなど依頼内容を明確にする改善にも取り組みました。その結果、精度の高い情報を関連する部門でいち早く共有することができ、お客さまの要求により迅速に対応することが可能となりました。さらに、大掛かりな装置改造においては、長納期部品の発注に関するしくみを見直し、納期短縮を実現しました。