No.025 特集:テクノロジーの進化がスポーツに変⾰をもたらす。

No.025

特集:テクノロジーの進化がスポーツに変⾰をもたらす。

Visiting Laboratories研究室紹介

竹岡 拓海さん

TM ── 伊藤先生からの教えで印象的なことは何ですか。

高野 ── 先生は週1回のゼミを開いていまして、そこでは学生が自分で考えた研究や実験を報告し、みんなで議論します。先生がそれに対して質問し、学生が答えるのですが、学生の説明する能力や理解力を身につけさせることを厳しく指導しています。

竹岡 ── 高野さんとほぼ同じですが、自主性を育んでくれるところがありがたいです。また、私の例ですが、わからないことがあると、とことんわかるまで何かの例えを使いなながら説明してくれます。

TM ── この研究室で得たものは何でしょうか。

高野 ── 先ほどの続きのようですが、自分の研究を他人に伝える能力を養成してくれていると感じています。プレゼンのときのスライドを作る技術や見やすい資料やグラフの作り方を始め、わかりやすく伝える、ということに重点が置かれています。

竹岡 ── 実験してきた中で気づかなかった点を教えていただきました。違う角度から気づくことができました。

TM ── 今後の目標について聞かせてください。

高野 ── シミュレーションにAIを応用する研究をしていますが、どれだけの精度が保証されているとか、AIを活用する時にわかっていないブラックボックスの部分が多いので、他の技術者にも説明できるように、もっと精度を上げていき、明らかにしていきたいと思います。

竹岡 ── 今まで研究してきたことから、今後は新しいバレーボールの開発に携わっていき、日本チームの強化に役立てていきたいと思います。

Profile

高野 芙巳生さん

高野 芙巳生(たかの ふみき)さん

工学院大学 工学部機械工学科 4年
1998年生まれ。2021年3月工学院大学工学部機械工学科卒業後、
2021年4月工学院大学大学院 工学研究科 機械工学専攻に進学予定。

竹岡 拓海さん

竹岡 拓海(たけおか たくみ)さん

工学院大学 工学部機械工学科 4年
1998年生まれ。2021年3月工学院大学工学部機械工学科卒業後、
2021年4月工学院大学大学院 工学研究科 機械工学専攻に進学予定。

Writer

津田 建二(つだ けんじ)

国際技術ジャーナリスト、技術アナリスト

現在、英文・和文のフリー技術ジャーナリスト。
30数年間、半導体産業を取材してきた経験を生かし、ブログ(newsandchips.com)や分析記事で半導体産業にさまざまな提案をしている。セミコンポータル(www.semiconportal.com)編集長を務めながら、マイナビニュースの連載「カーエレクトロニクス」のコラムニストとしても活躍。

半導体デバイスの開発等に従事後、日経マグロウヒル社(現在日経BP社)にて「日経エレクトロニクス」の記者に。その後、「日経マイクロデバイス」、英文誌「Nikkei Electronics Asia」、「Electronic Business Japan」、「Design News Japan」、「Semiconductor International日本版」を相次いで創刊。2007年6月にフリーランスの国際技術ジャーナリストとして独立。著書に「メガトレンド 半導体2014-2025」(日経BP社刊)、「知らなきゃヤバイ! 半導体、この成長産業を手放すな」、「欧州ファブレス半導体産業の真実」(共に日刊工業新聞社刊)、「グリーン半導体技術の最新動向と新ビジネス2011」(インプレス刊)などがある。

http://newsandchips.com/

Cross Talk

心のスポーツ、ゴルフはAIでどう進化するのか

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前編 後編

Visiting Laboratories

工学院大学 工学部機械工学科 スポーツ流体研究室

生物をまねて高速泳法を創出、バレーボールの最適なボールも実現 ~ 流体力学をスポーツに応用

第1部 第2部

Series Report

連載01

ダウンサイジングが進む社会システムの新潮流

「発電所のダウンサイジング」で、エネルギーの効率的利用を可能に

第1回 第2回 第3回

連載02

アスリートを守り、より公平な判定を下すスポーツテクノロジー

「働くクルマのダウンサイジング」で農業と建設、物流に革新を

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